革靴の悪いシワって何?変なシワかどうか見極める方法

革靴に入ったシワを見て、「変なシワが入った」というお悩みはないだろうか。

シワを気にする人は靴にこだわりのある人が多いので、余計に悩んでしまうはずだ。

 

筆者の考えでは、革靴のシワは

・足との相性

・革のクオリティ

を示すバロメーターである。

 

しかし、「変なシワ」「悪いシワ」とは具体的にどんなものなのだろうか。

今回は革靴の「シワ」について考えていこう。

 

悪いシワとはこんなシワ【原因も解説】

まずはじめに、悪い(と言われる)シワの特徴について見ていこう。

 

下記に挙げるシワは基本的に足にあっていない靴、あるいは革のクオリティが低い靴に見られるものである。

こうしたシワは見た目にも良くないし、靴好きからも敬遠される。

 

近年ではネットオークションフリマアプリで中古靴が取引されているが、シワが悪いとリセールに影響するかもしれない。なぜなら、そうしたフリマアプリには靴好きのユーザーが数多く集まるからだ。とはいえ、一般のビジネスマン層を中心に安くていい靴を求める需要はまだまだ根強く存在する。そのため買取店も喜んで買い取ってくれるので、査定に出してみるのも選択肢の1つだ。

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深いシワ

深いシワが入る場合、サイズが大きかったり甲の高さが合っていない可能性がある。

 

甲と靴の厚みに差があるために隙間が生じ、シワが深くなってしまうのだ。

これを解決するためには隙間を埋めてあげる必要がある。具体的にはインソールを入れるのがいいだろう。

横一直線にシワが入る場合は単純に甲があっていないだけなので、インソールでの対策を施して様子を見よう。

インソールにも様々な厚みがあるので、実際に靴修理店などに行って合わせてみるのがいいだろう。

 

斜めに入ったシワ

これは完全に「悪いシワ」だ。斜めにシワが入る場合、まずサイズが大きすぎる。

 

特に多いのが、靴の先端から2番めのシワが斜めになってしまうケースだ。あなたの甲が靴に比べて圧倒的に低いため、両者に生じる隙間を受け止めきれない。その結果、シワが斜めに入ってしまうのだ。

 

インソールを入れるだけでは対処できないレベルでサイズが大きいため、新たに買い直すことも検討すべきだろう。

もしインソールで対処できたとしても、新たに「マシな」シワが刻まれることになる。

こうするとシワの本数が増えるため、さらに変なシワとなってしまうだろう。

 

太いシワ

これは革のクオリティが高くないことによって引き起こされる。

 

革を構成する繊維が細かい、比較的良質な仔牛革であれば細いシワが入る。

しかしシワの1本1本が荒く、太いということは繊維が太い場合が多い。ある程度生育した成牛や雄牛から取れる革はこの傾向があるようだ。

 

しかし、太いシワでも綺麗に入っていれば問題はないと筆者は考える。

確かにシワは細いに越したことはないが、太さに関しては靴の個性と捉えることもできるだろう。

 

割れたようなシワ

こちらも革のクオリティが低いことが原因だ。革の繊維が粗いため、シワが太く出てしまう。

割れたように深く入る場合、長期的には靴の耐久性にも影響がある。シワからひび割れへと発展してしまうのだ。

問題なのは、比較的高価格帯の輸入靴でも起きる場合があるということだ。革という素材は年を経るごとに良質な物が手に入りにくくなっている。あのジョンロブでさえ、昔のモデルと比較して革のレベルが落ちているのだ。逆に1990年代以前の古靴は、比較的低価格帯のものであっても今では手に入らないようなクオリティの革を使っている場合がある。

いいシワとはどんなシワか

いいシワは

・足と靴の相性がよい

・靴が良質な革で仕立てられている

という条件が揃ってはじめて生まれる。

 

下記のようなシワであれば、「いいシワ」と言えるだろう。

 

横一文字で2本くらい入ったシワ

シワが斜めにならず、横一直線で入っているのは絶対条件だ。サイズが適正であれば必ず平行にシワが入る。

 

またシワの本数については、短靴で片足あたり2本が適正だ。ただし靴のデザインにも左右される点は覚えておこう。ストレートチップなどつま先に切り返しがあるデザインの場合は、切り返し部分にシワが出る場合がある。これは靴の構造上仕方がないので、目立たない場合はカウントしなくていいだろう。

 

ブーツの場合は2本以上シワが入る。靴が縦方向に長いのでこれは仕方ない。おおよそ3本程度と見ておくといいだろう。

 

細く、浅く入ったシワ

良質な革であれば細かいシワが群れのようにまとまって入り、1本のシワを形成する。それでいて余計な場所にはシワが一切入らない。

こうしたシワであれば上質な革が使われていると言えるだろう。

 

たとえ上質な革であってもサイズが合っていないと深いシワになってしまう。逆にサイズがあっていれば、シューキーパーを入れるとほぼ目立たなくなるだろう。

 

シワ入れはするべきか

せっかく買った高い靴なので、変なシワはつけたくない・・・

そういった考えから、新品で買った直後に人工的にシワを入れる人もいる。

 

靴を履いた状態でペンの側面などをあて、そのまま屈曲させる。こうすることで横一直線にシワを刻むのだ。

 

筆者はおすすめしない

第1に靴が足にあっているか、わからなくなるからだ。

変なシワの傾向が出た場合、原因を考えて調整パーツをいれるなどの対策をすることができる。しかし、最初からきれいに入ってしまうと対策もしようがない。サイズがあっていないまま履き続けるリスクがある。

 

第2に、シワ入れに失敗すると非常に見苦しくなるからだ。

ペンの角度が悪いとシワが曲がってしまう。特に屈曲時にペンがずれてしまうと悲惨だ。本来であれば綺麗にシワが入ったかもしれないのに、ペンを使ったばかりに斜めのシワが入ったら目も当てられない。

 

履きシワは「靴との相性を示すバロメーター」と考える

靴が本当に足にあっているかは、実際に使用してみないとわからない。

その通信簿の1つが履きシワと言える。

上記の「悪いシワ」の特徴に通じるシワがでているのなら、この機会にサイズ調整を行ってみてもいいだろう。

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