足を組んだときに覗くスネ。
「あ、やばい・・」と靴下を上げるも、しばらく経つとまたずり落ちている・・
1日のうちに何十回と繰り返し、イライラする・・
そんな経験はないだろうか。筆者にはある。
ではどうすればいいのか。答えは「正式な靴下を選ぶ」ことだ。
目次
素肌を見せないのは紳士服の基本
「男の素肌は顔と手以外は見せてはいけない」
これが、スーツスタイルの原理原則だ。
スネ毛の露出はもってのほか
下半身、特にスネなどは最悪とされている。
どんなに良いスーツを着ようが、どんなにコーディネートが完璧だろうが、スネを見せた瞬間「ダサい」の烙印を押されるのがスーツスタイルだ。
ロングホーズならずり落ちない
スーツには「ロングホーズ」を合わせるのが正式だ。
これは膝下をすべて覆う、とても長い靴下のこと。実際にイギリスやイタリアの紳士は、スーツを着る際にはロングホーズを合わせていることが多い。特にイタリアでは素足に革靴を履く文化が根づいているものの、これはイレギュラーな例だ。正式な場では、彼らもロングホーズを着用している。
逆に、いわゆる「靴下」は本来「スポーツソックス」と呼ばれている。これは膝の半分を覆う靴下で、日本のビジネスマンの大多数が着用している。ただし名前からもわかるように、本来はスポーツなど、カジュアルな場面での着用を想定したものだ。
短いビジネス靴下はずり落ちる
日頃あなたが履いている「ビジネス用スポーツソックス」という摩訶不思議な代物はどうしてもずれ落ちる。
最近では糸などを改良し、「ずれ落ち対策」をした製品も発売されているが、布を使っている以上はヘタってずれ落ちてしまう。つまり、短い靴下を使っている以上は何を履いてもスネが見えてしまうということだ。
「でも、お高いんでしょ?」→昔の話です
とはいえ日本では大多数のビジネスマンが短い靴下をスーツに合わせている。百貨店やセレクトショップの靴下売り場も「ビジネス用スポーツソックス」という矛盾した代物が席巻している有様だ。こうした状況下で「スーツに合う、正式な靴下」を探すのは容易ではなかった。ロングホーズを買おうものなら、1足4500円のお金が必要だったのだ。
しかし今は令和の時代、1000円も出せばロングホーズが手に入る。
コスパ重視で選ぶロングホーズ
ユニクロの靴下は3枚組で1000円程度だ。ロングホーズでここまで低価格を実現するのはさすがに難しいが、ファストファッションと大差ないレベルでコストパフォーマンスの高い商品は存在する。れていない。3枚組で1500円程度なので、ユニクロの3枚組+500円程度で手に入る。
ビジネスで使えるかどうかのポイントは
・色が黒や紺などのダークカラー
・模様などが一切入っていない
だ。この条件をもとに、おすすめのロングホーズを紹介しよう。
綿素材を使用・HAVILAH MODE ロングホーズ
価格は3足組で1300円ほどで、ユニクロの1.3倍程度といったところだろうか。
綿100%ではあるが、一部ポリエステルが使用されている。個人的には最もコストパフォーマンスに優れており、おすすめだ。
カラーは黒のみの設定となる。
信頼と実績の日本製ロングホーズ
ここからは少し予算に余裕がある方向けだ。3足組ではなく1足での値段となるが、昔と比べて3分の1〜4分の1程度で高品質なロングホーズが手に入るようになった。
カラーが選べる・ATSUGI ロングホーズ
価格は2足組で1000円弱だ。色はネイビー・ブラック・チャコールの3色展開。スーツの色に合わせて買うといいだろう。
カラーが選べる中では最も安い部類ではないだろうか。
こだわり素材・Halison ロングホーズ
高級エジプト綿を100%使用したモデル。この素材は発色や足当たりが上質だ。
1足1300円なのでファストファッションのノリで使うことはできないだろうが、化学繊維が苦手な方にもおすすめだ。
カラーはブラック・ネイビー・チャコールの他にライトブラウンも選択できるため、色の薄いリネンやコットンのスーツにも合わせることができる。
ずり落ち対策は靴下選びを見直すことから
靴下がずり落ちる原因は「スーツに合わせてはいけない靴下」を履いているからだ。短い靴下は足を組んだときなどにスネを露出させる。どんなに対策された靴下であっても、使ううちに経たってずり落ちてしまう。
スーツに合わせる正式な靴下は「ロングホーズ」という膝下全体を覆うハイソックスで、これ以外の選択肢はない。
しかし、多くの日本のビジネスマンは本来スポーツ用の短い靴下を履いている。このため売る側も「ビジネス用」としてスポーツソックスばかりを扱うようになり、正式な靴下は手に入りにくい状況が何十年と続いてきた。
しかし現在では比較的安くロングホーズが手に入る。3枚組で1300円程度なので、今すぐに試してみてほしい。