同じ革靴を毎日履くのはNG!必ず複数持つべき理由

「革靴って同じものを毎日履いていいのだろうか?」

「同じ革靴を毎日履いてはいけないと聞いたけど、どうしてだろう?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか。

同じ革靴を毎日履いてはいけない

実際、靴が好きな人や関心のある人は数足の革靴を持ち、交代で履いてるものだ。しかし、一般の人も「革靴は複数用意し、ローテーションで履き回す」べきだ。

なぜなら、

・毎日履いてしまうと靴の寿命が「圧倒的に」縮まる

・あなたの足や身体にも不調を来す恐れがある

からだ。

何も高い革靴を何足も持つ必要はない。安いものでもいいから、必ず「2日連続で同じ革靴を履かない」ことを徹底してほしい。

また、革靴を毎日履く人がやりがちなのが「スニーカーと同じサイズを選ぶ」ということ。これも足や身体にダメージを蓄積してしまう。もし当てはまっているなら、下記の記事を参考に改善しておこう。

革靴のサイズの選び方を解説【キツめがいい?】

「同じ革靴を毎日履かない」「適正サイズの革靴を履く」ことの重要性をざっくり説明したところで、「違う革靴をローテーションさせるべき」理由を深堀りしていこう。

革靴を毎日履くメリット

結論から言うとほとんどない。にもかかわらずメリットについて触れるのは、これを大きく上回るデメリットを認識していただきたいからである。

安上がりなこと【これだけ】

革靴を半年~1年のスパンで履き潰せば、年間の革靴代は1万円~2万円ほどになる。数足で履き回す場合と比べて、少なくとも短期的には安く上がるだろう。

革靴を毎日履くデメリット

革靴を「連投」させることは靴の寿命を縮めるだけでなく、身体的・精神的な悪影響が大きい。

あなたはデスクワークをするときに、「蒸れるから」とわざわざ靴を脱いでいないだろうか。あるいは「足や靴が臭い」と悩んでいたり、水虫に苛まれていないだろうか。

もしひとつでも当てはまっていたら、毎日同じ靴を履くのをやめてみよう。こうした悩みは蓄積されていくため、長い目で見ると精神衛生上もよくない。

このことを踏まえたうえで、デメリットを1つずつ解説していこう。

靴の寿命が「圧倒的に」短くなる

1足の革靴を毎日履き続けることは、2足でローテーションしたときの「倍以上」のスピードで靴が消耗していく。「倍以上」ということは2倍ではない。3倍にも4倍にもなる。

1日使った革靴はダメージを受けているが、その後「休ませる」ことで体力を回復していく。ところが、休みの時間を満足に取れないとHPがどんどん削られていってしまう。

さらに、革靴を毎日履く人にありがちなのが「HP0」の革靴を履き続けること。身体的にも害でしかないため絶対にやめておこう。ボロボロに型崩れし、かかともほぼ残っていない状態の靴は正しい歩行姿勢が取れない。無理な力や衝撃がかかって膝や腰を痛めたり、長期的には予期せぬ病気を引き起こす可能性がある。

靴が蒸れる

足は1日に「コップ1杯分」の汗をかくと言われている。1日使った靴は汗をたくさん吸収しているのだ。

革靴を2日連続で履き続けた場合、靴は昨日の湿気をたくさん溜め込んだままの状態になる。そこに新しい湿気を足すことになってしまい、ますます蒸れてしまう。

しかし靴を「休ませる」と、吸収した汗を「乾燥」することができる。1足の靴に湿気を溜め込まずにすむ。

では、「コップ1杯分の汗」を乾燥させるのにどのくらいの時間が必要なのだろうか。筆者の考えでは「丸2日」が答えだ。このくらい乾燥期間を取れば、スッキリした状態で靴を履くことができるだろう。丸2日を実現させるためには合計3足の革靴が必要になる。以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてほしい。

革靴は何足必要なのか?連続で履いてはいけない理由も解説

足が臭くなる・水虫になる

靴に大量の汗や湿気が残った状態になると、あっという間に雑菌が繁殖する。

汗や皮脂には栄養分が含まれているため、雑菌のエサになるのだ。こうした雑菌がエサを分解するときに「臭い」が発生する。

また、水虫の原因となる「白癬菌」も高温多湿で不衛生な状態を好む。

白癬菌はカビの1種で、足の角質層に寄生することができるのだ。感染してしまうと指の間や足裏が痒くなったり、水疱や爪の変形を伴うこともある。

雑菌や白癬菌を防止するには、湿気を溜め込んだ革靴を乾かすことが効果的だ。「足が臭い」「水虫」という症状を抱えると、身体的だけでなく精神的にも大きなダメージになる。それを考えると、革靴をもう2足ほど買い足すのは決して損な選択ではない。

目先の安さにとらわれると、健康を害すおそれもある

同じ革靴を毎日履くのはコスト的には「多少」有利かもしれない。しかし、傷んで歪んだ革靴は身体的なダメージを与える。長期的には膝を壊すなどで医療費が莫大にかかることもありえる。

また、高温多湿な靴を履き続けることで、足の臭いや水虫の原因となる。医療費や薬代はもちろんだが、精神的なダメージが大きい。決して定量化はできなくても損失であることには変わりないだろう。

これらを考えれば、3足程度の革靴でローテーションを組むことは決して無駄な選択ではない。

関連記事

TOP