【安くていい革靴はどれだ】Amazonから考える、格安靴決定戦

「コスパのいい革靴を探したい!できれば1万円以下で!」

「靴マニアが書いた他の記事で紹介されているのは、3万円以上の高い靴ばかり。。」

「コロナで外出自粛なので、Amazonで安い靴を探したい!でもどれを選んでいいかわからない」

こんなお悩みはないだろうか?

実は、Amazonで最も売れている革靴の価格帯は5000円前後だ。今や世界最大手のネットショプであるAmazonで売れているということは、それだけ多くの人に評価されているということ。品質も一定のラインを満たしていなければ、いくらAmazonでも悪いレビューが付いて売れなくなってしまう。

ではそんな「売れている革靴」を見つけるにはどうすればいいのか。ここで役立つのが、「Amazon売れ筋ランキング」というものだ。さらに今回は、専用のツールを使って月販足数までリサーチ!人気革靴を丸裸にして徹底比較していく。

この記事を読むことで、

・革靴選びの基礎知識(サイズ感・デザインの選び方)

・Amazonで買うべき革靴

が明確になる。

筆者は

  • もともと靴マニア

であり、

  • 現役Amazon物販プレイヤー

という異色の経歴がある。靴マニアの偏った革靴相場観とは一味違う、一般ビジネスマン視点で革靴の基礎から選び方までを徹底解説しよう!

 

amazon売れ筋ランキングとは【売れている革靴がわかる】

売れている革靴を見極めるのに重要なのが「Amazon売れ筋ランキング」だ。

これは商品のジャンル別の売れ筋を定量的に表したもので、数字が小さいほど多く販売されているということを表している。仕組みとしては商品が売れると一気にランキングが上がり、それ以外のときは下がり続ける。

Amazon公式サイト上では100位までしか確認できないが、専用のツールを使うとすべての順位が確認できる。

 

一般的にはランキングの数値が4桁以内(つまり、10,000位以内)であれば人気商品という見方をされるが、この基準はジャンルによって違う。

 

【本編】Amazonで売れている、安くていい革靴はどれだ(予算5000円前後)

ここからは実際に革靴をピックアップし、筆者なりの解説をお伝えしていく。

調査方法を説明しておくと、この記事の執筆時点(2021年9月23日) でカテゴリ「シューズ・バッグ」で10,000位以内、かつ5000円前後の革靴をピックアップ。その上で筆者がおすすめできると考えたものを紹介している。

調査の結果、10,000位以内だと革靴は4品目に絞られることになった。革靴が上記カテゴリの中でもさらにニッチであると同時に、その中でも人気=価格と品質のバランスがよく、支持の根強い商品であるということが言えるだろう。

なお、本章で挙げる月販については、月50個ほど売れていれば人気商品と考えていいだろう。Amazonはユーザー数(ニーズ)もさることながら商品数も多いため、このくらいが相場なのだ。

フォクスセンス  外羽根式ストレートチップ  ブラック

  • Amazonランキング:7888位(シューズ&バッグ)
  • 月販:20足(2021年9月)
  • おすすめ度:★★★★☆

つま先の穴飾り(パーフォレーションという)が華やかな外羽根式のストレートチップ。5000円という低価格ながら、本革を使用しているのがポイントだ。通常であればこの価格帯だと合皮になることがほとんどなのだが、本革は合皮に比べて蒸れにくいという利点も享受できる。

穴飾りがついていることから、ストライプやチェック柄のスーツを着る方におすすめだ。情報量のあるアイテム同士を組み合わせることで、全体的にまとまった印象を与えることができるだろう。

Persyuair 外羽根式ストレートチップ ブラック

  • Amazonランキング:64位(シューズ&バッグ)
  • 月販:56足(2021年9月)
  • おすすめ度:★★★☆☆

防水機能をもたせた合皮を使った外羽根式のストレートチップ。履き口にクッションが仕込まれているため、くるぶしが当たってしまう人には履きやすいのではないだろうか。

つま先のキャップ(切り返し)部分がつまみ縫いになっており、印象的な仕上がりになっている。

合皮に関しても質感は申し分ないというレビューがある一方、マッサージインソールも履きやすいと評判だ。ただしこうしたクッション機能については履き込むうちに短期間でヘタってしまうものだ。短期間で買い換えることができるのであれば、検討してもいいかもしれない

Poerkan 本革 内羽根式ストレートチップ ブラック

  • Amazonランキング:156位(シューズ&バッグ)
  • 月販:49足(2021年9月)
  • おすすめ度:★★★★☆

こちらは本革を使用した内羽根式のストレートチップ。靴の形としては模範解答で、ビジネスから冠婚葬祭までオールラウンドに使うことができる。

●「内羽根式」と「外羽根式」の違い

外羽根式

内羽根式

レースステイ部(紐がついている部分)の形状が違う。一般的には内羽根式>外羽根式のほうがフォーマル度が高いとされている

レザーの部分も表面加工がされていないので、蒸れにくさで分があるといえるだろう。

インソールが取り外しできるので、純正がヘタったら取り替えるのもおすすめ。あるいは新品のときから作りのしっかりしたインソールを入れてカスタムするのもおすすめだ。こうすると歩きやすさが格段にアップするはず。

今回挙げるAmazon格安靴の中では、一番オススメできる製品だ。

インソールを入れる場合のおすすめは以下の通り。

  • 営業職向け

裏面に骨組みが入ったニューバランスのインソール。足のアーチをサポートして疲れを軽減してくれる。

  • ムレ防止を重視する人向け

吸湿性のある本革を使用したインソール。下手な通気機構よりもこちらのほうが蒸れにくいのでおすすめ

ライムガーデン LG310 内羽根式ストレートチップ

  • Amazonランキング:5299位(シューズ&バッグ)
  • 月販:39足(2021年9月)
  • おすすめ度:★★★☆☆

スニーカーのような履き心地」をうたった、こちらも内羽根式のストレートチップ。合皮ではあるものの、靴底に工夫が詰め込まれた一足といえるだろう。雨にも強いうえ、230gという軽量化も実現している

レビューを見ても「軽さ」と「履きやすさ」の評価が高いものの、耐久性についてはあまり高くないとの声も。短期間で買い替え、新品の履きやすさを楽しみたい人向けといえる。

【発展編】靴好き筆者がおすすめする、安くていい革靴はこれだ(予算1万円〜)

ここまではAmazonの売れ筋シューズの中から、筆者がおすすめできるものをピックアップしてきた。ここからは、筆者が純粋に「靴好きとしての目線」からおすすめする靴をご紹介しよう。

他の靴ブロガーのように3万円以上の高級靴を紹介するんじゃないの?

そんなことはしないので安心してほしい。こうした「グッドイヤーウェルト製法」で作られた靴は高いうえ、最初の数カ月は血マメを作りながら慣らしていかなくてはならない。そんな靴を営業で歩き回るビジネスパーソンにすすめるのは無責任だ。

リーガル 811R

  • Amazonランキング:3009位(シューズ&バッグ)
  • 月販:48足(2021年9月)
  • おすすめ度:★★★★★

1万位以内じゃないか!Amazon編で紹介してくれよ!」そんな声も聞こえてきそうだが、価格が高めなのでこちらで紹介したい。

2万近い価格だがその価値は十分にある。大きくは

・耐久性

・蒸れにくさ

だ。この靴は「マッケイ製法」で作られており、数回底の張替えができる。丁寧に扱えば5年程度は使うことができるだろう。ちなみにこのマッケイ製法は比較的柔らかく、血マメを作って慣らす必要はない。

内装にはすべて本革を使用。実は革素材は吸湿性があり、内側に布帛を使った安い靴よりも蒸れにくいのだ。いくらムレ防止機能とはいっても、やはり革内装には敵わない。

千葉刑務所謹製靴

出典:CAPIC

※Amazonでの取り扱いなし。公式オンラインストアで販売している。

  • Amazonランキング:-
  • 月販:-
  • おすすめ度:★★★★★

千葉刑務所の刑務作業で作成された靴。Amazonでの取り扱いはなく、公式オンラインストアか各地で開催されている「矯正展」でのみ入手が可能だ。

後者については公民館やイオンなどスーパーで開催されることが多く、スケジュールは(スケジュールは公式サイトで確認してほしい。

この靴の特徴はアンダー1万にも関わらず、高級靴に使われる「マッケイ製法」で作られていること。人件費がかからないことが最大の要因だろう。慣らしの必要がないのはリーガルの項で述べたとおりだ。

なおこの製法は靴底に縫い糸があるため、雨に弱い。修理屋さんでゴムの底張りをして縫い糸を塞げば問題ないので、興味があれば試してみてほしい。

【購入アドバイス】靴選びの基礎知識

「安い革靴を複数」は賢い選択

高い靴1足<<<安い靴3足だ。週5日革靴を履くのであれば、どんなに靴にかけるお金がなくても「最低3足」の靴を準備してほしい。同じ革靴を毎日履くのは金銭的にも健康的にもよくない。

金銭面でいうと靴の寿命が縮み、買い替えコストが増える。1年も持たない場合がほとんどだ。

「そんなの当然じゃん、てか、靴ってそんなもんでしょ?」と思うかもしれないが、それは違う。革靴は中2日「休ませながら」履くと、1年以上は持ってくれるのだ。

健康面でも悪影響だ。毎日「履きつぶす」使い方は「足臭」と「水虫」のリスクもある。靴は「汗ふきタオル」と同じだ。足は1日にコップ1杯の汗をかき、靴は大量の汗を吸収している。ろくに乾燥もさせずに連日使用すると、当然靴が不衛生な環境になる。結果として雑菌や水虫の原因となる白癬菌が繁殖するのだ。

奇抜なデザインは避ける

こちらはAmazon編のボツ案。価格とランキングともに申し分なかったものの、度が過ぎたロングノーズだったため落選した。

ビジネスやデートで失敗したいなら、極端なロングノーズの靴を選ぼう

こうした靴は履き込むとつま先がボロボロになりやすい。先が長いために引っ掛けて傷がつきやすいのと、つま先が目立つデザインのため傷が余計に目立ちやすいのだ。

靴がボロいと取引先にも印象が良くなく、「自己管理ができていない」と考える方も多い。女性から見ても極端に尖った靴は「やめてほしい服装ランキング」の常連だ。

靴単体で見るとカッコいいかもしれないが、服装全体で見たときは別の話。ここはグッとこらえてやめておこう

スニーカーと同じサイズで買わない

多くの人が間違ってしまいがちなのがこれ。

同じサイズ表記でも、革靴は大きくできている構造が違うため、規格を統一できないからだ。

個人差があるが、スニーカーと比べて1.5cm程度下げる必要がある。足幅が狭い人の場合は2cm以上ずれる場合もある。

脱ぎ履きが多いという場合はサイズを上げるのではなく、「サイドエラスティック」という形を選ぼう。これは紐の代わりにゴムで足を固定する靴のこと。ぶかぶかな紐靴を履くぐらいならこちらがおすすめだ。

サイドエラスティック。紐に見える部分はダミーで、横に配されたゴムで足を固定する

 

Amazonでは複数サイズを注文して試着することが可能だ。合うもの以外は無料で返品できるので、ぜひ試してほしい。

 

まとめ

いかがだっただろうか。安い靴を選ぶ際にも、「何を重視するか」で最適解は変わってくるはずだ。営業職で歩き回るなら短期間で買い換えられる、クッション性のある靴かもしれない。あるいは安くても耐久性のある靴を選んで長く履きたい人もいるだろう。水虫の罹患歴があり、蒸れにくさを重視する人もいるはずだ。

最後におすすめ靴をもう一度紹介しておきたい。イメージに合った革靴があれば、ぜひポチってみよう

●Amazon編

●発展編

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