革靴は何足必要なのか?連続で履いてはいけない理由も解説

「同じ革靴は2日連続で履いてはいけない」

よく、このような意見を耳にする方も多いのではないだろうか。

しかし、なぜ複数の革靴を履き回すのか、革靴は何足必要なのかと言うのは人によって意見が違うところ。

今回は革靴を日常的に使用している筆者の視点から、「革靴は何足必要なのか?」を解説していこう。

 

革靴は何足必要なのか?→最低3足は必要

「革靴は何足必要か」という問胃の答えは、あなたの立場によっても変わってくるだろう。

外回りが多く、革靴を酷使する営業マンであれば少し多く持っていくのもいいだろうし、逆にスーツ自体たまにしか着ない場合、1〜2足で困らないという人もいるかも知れない。

しかしスーツを週5日ペースで着る場合、革靴は最低でも3足は必要だ。

理由は、「1日使った革靴は2日ほど休ませる必要がある」から。

そうでない人も、同じ革靴を2日連続で使わないで済む数を用意してほしい。

 

靴を休めるためには、2日間必要

なぜ、2日休ませないといけないのか。

それは、靴を乾燥させる必要があるからだ。

足は1日にコップ1杯分の汗をかく。

当然、革靴はその汗を吸収する。

汗を飛ばさないまま履いてしまうと、あっという間に靴がダメになる。

それどころか、水虫や臭いを発生させてしまうのだ。

 

「使用頻度の低い」靴はカウントしない

「最低3足」は日常的に使う革靴のみカウントする。

1足のお気に入りの靴だけを毎日使い、残りの2足は下駄箱の肥やし・・・という状態になっていないだろうか。

これでは、1足しか持っていないのと同じだ。

 

どんなに丈夫な靴でも、毎日履けばすぐにダメになる

たとえば、3万円以上する「グッドイヤーウェルト製法」の革靴は安い靴に比べて格段に丈夫で、靴底の張替えもできる。

しかし、日常的に2日以上連続で履いてしまえば、そういった丈夫な革靴も1,2年と持たない。

特に「毎日」履き続けた場合、2足で交互に履いた場合の数倍のスピードで劣化が進む。

ちなみに、これは決して2倍ではない。4倍や5倍、もしかするとそれ以上かもしれない。

 

ビジネスマンなら、「黒のストレートチップ」を3足でいい

ペルフェットのストレートチップ。グッドイヤーウェルト製法

黒のストレートチップ。つま先に一文字の切り返しが入ったデザインだ。

「最低3足」がわかったところで、次に「どんな革靴を選べばいいのか?」という問題がある。

もしあなたがスーツを日常的に着用するビジネスマンであれば、写真のような「黒のストレートチップ」3足で固めてみよう。

黒のストレートチップは普段のビジネスシーンから冠婚葬祭のフォーマルシーンまで使い回せる唯一の革靴だ。

他にも革靴の種類はあるのだが、使えるシーンは限定されてしまう。

そういった制約のある靴を選んでしまうと使用頻度が低くなる。

結果、特定の靴に負担が集中して寿命が短くなってしまうのだ。

であれば、最も使い回せる靴を3足揃えたほうが絶対にいい。

茶靴はいらない

仕事用の靴に茶色はおすすめしない。

茶色の靴はおしゃれに見せることができるし、エイジングの楽しみもある。

しかし、色は靴の印象を決める最大の要素の1つ。

黒靴と違って合わせるスーツの色も制限されてしまう。

結果として使いにくい靴となり、他の靴に負担が集中してしまうだろう。

また特徴のある靴は飽きが来るのも早い。そうして手放してしまっては金銭的にも損である。

もし本気でおしゃれを目指していて茶靴が必要なのであれば、黒のストレートチップを複数揃えてからでも遅くはない。

 

プレーントゥなど、他のデザインもいらない

ビジネス〜フォーマルでの使いまわしを考えるとストレートチップの下位互換のため、おすすめしない。

また、選び方の難易度も上がる。

飾りがない分デザインの自由度が高く、見た目がゴツくてスーツに合わせづらい物も多く流通するからだ。

ある程度革靴リテラシーがあるのであれば問題はないが、そうでなければ避けるのがベターだ。

そもそもリテラシーがある人なら、1足は黒のストレートチップを持っているものだ。

 

プラスで雨対応靴を入れてもいい

3足の他に、雨ように特化した靴を用意するのもいいだろう。

ただし、雨用の靴はカジュアルなデザインが多い。

選ぶ際にはスーツに合うかどうかを慎重に検討しよう。

三陽山長の「防水 友次郎」は普遍的なストレートチップのデザインで、スーツにも難なく合う。

三陽山長 防水 友二郎

靴を2日以上連続で履いてはいけない理由

靴を連投させることは、靴の寿命を急速に縮めるだけではない。

足臭や水虫などのリスクを高め、健康的・精神衛生的にも悪影響だ。

「靴は汚い」という意識は、連投しまくってボロボロになった靴から生まれるものなのだ。

足・靴が臭くなる

足は1日にコップ1杯分の汗をかく。

靴を連投させると、吸収した汗が乾燥せず靴内に残ったままになってしまう。

汗や皮脂には栄養分が含まれているため、雑菌が繁殖してしまう。

結果、靴が臭くなるのだ。

 

カビや水虫の温床になる

こうした環境はカビも好むため、ひどい場合は靴にカビが生えてしまう。

水虫の原因となる白癬菌もカビの仲間で、主に足の角質をエサとする。

適度に湿っていて、かつエサも豊富にある汚い靴の中は、白癬菌にとっても絶好の繁殖の場だ。

 

靴を長持ちさせるためには「お手入れ」が肝心

革靴をただ3足揃えてローテーションで使うだけでは不十分だ。

少しでも長く綺麗な状態で革靴を使うためには、お手入れが欠かせない。

まずは履いた後のブラッシングを徹底しよう。

革靴を使用した後は、必ず馬毛ブラシでホコリを払おう。

革をいい状態に保つためには、定期的に豚毛ブラシで往復するようにブラッシングしよう。

慣れてきたら、靴クリームを使ったお手入れを月1で行っていけばいい。

詳しくは以下の記事にまとめているので、参考にしてほしい。

革靴の手入れの仕方を解説!長持ちさせる方法とは

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