コロナ禍で革靴はいらなくなったのか。革靴不要論を考える

コロナ禍が始まって1年余りが経過した。

仕事のスタイルも大きく変化したといわれている。出社や出張など、リアル中心のスタイルからテレワークやZOOM会議などのオンライン中心への移行は、あなたにとっても身近な話であるはずだ。

では、革靴はどうだろうか。たとえばジャケットであればオンライン会議で使うだろうが、仕事中も下半身は下着と靴下。。という都市伝説じみたスタイルもあるらしい。そうした状況にある人の場合、革靴なんて使うことはまずないだろう。

では革靴は全く必要のない、過去の産物になってしまったのだろうか。あるいはスニーカーによって完全に駆逐されてしまうのだろうか。

結論から言うと「否」である。しかし、「必要な革靴の数」は以前よりも少なくなったといえる。また、革靴も生き残るために「形を変え」ていくことになるだろう。

この記事を読むことで

・革靴がこれからも「最低1足」必要になる理由

・これからのビジネスマンはどんな革靴をどのくらい持つべきか?

が明確になる。

●不要になった靴を手放すには・・・

↓【箱に詰めて送るだけ】靴も得意な買取店。

REGALなどの革靴を売ると買取金額3000円ごとに1000円プレゼント↓


革靴はなくならない

ビジネスの形が変わっても、革靴はなくならない。

今まで革靴が必要とされてきたシーンは「ビジネス」と「フォーマル」だった。革靴が趣味の方には「カジュアル」もその範囲に入っていただろうが、少なくとも一般の男性にとっては「ビジネス」「フォーマル」だろう。

しかしコロナ禍になってテレワークが浸透し、「ビジネス」で必ずしも必要とされるものではなくなった。

では、結婚式や葬式などの「フォーマル」な場面ではどうだろうか。もちろんコロナで自粛される動きはあるものの、少なくとも中・短期的には一定のドレスコードが要求され続けるだろう。特に葬式では、相変わらずブラックスーツがマナーとなるはずだ。

では、ブラックスーツに合う靴はなにか。革靴であるはずだ。

もちろん、ブラックスーツにスニーカーという文化がないわけではない。ハイブランドのスナップなどにも時折見かけるが、それはあくまでファッションとして考えられたものだ。フォーマルを前提としたスタイルではない。

結論として、革靴はまだまだ必要とされるアイテムとなるだろう。

しかし、革靴の必要数は大きく減る

革靴は「一家に一台」ですむようになるだろう。革靴はなくならないといっても、活躍する範囲は大きく減るからだ。

革靴を最低でも週に5回着用する人の場合は従来、「最低3足」必要だった。実際は1足で回していた人もいるだろうが、これには理由がある。

それは

・靴の寿命を縮める

・足臭、水虫の原因になる

・長期的に体に負担をかける

からだ。

足は1日にコップ1杯分の汗をかくといわれている。同じ革靴を毎日使うと湿気や汚れをため続けることにつながるのだ。これを防ぐためは中2日のローテーションを組み、革靴を乾燥させる必要がある。そのために、当ブログを含めた各種媒体では「合計3足」持つことを推奨してきた。

しかし、テレワーク主体となることで日常でスーツを着なくなった場合、この「最低3足」という考え方は不要になるだろう。なぜなら、絶対に革靴が必要になるフォーマルシーンは週に5日もないからだ。フォーマルだけを考えるなら、革靴は1足あれば十分ということになる。

必要ない革靴は手放すのも手

今まで毎日革靴を使っていたが、コロナで出番が少なくなった。。

そんな時には、必要な革靴1足を残して手放すのも賢い選択だ。

しかし革靴は捨てるしかないかというと、そんなことはない。今も毎日革靴を使っている人は大勢いるし、「安くいい革靴がほしい」というニーズはいまだに多い

買取店側もそうした需要を重要視しているため、「リーガル」などの有名ブランドであれば高く買い取ってくれる。

●不要になった靴を手放すには・・・

↓【箱に詰めて送るだけ】靴も得意な買取店。

REGALなどの革靴を売ると買取金額3000円ごとに1000円プレゼント↓


ウィズコロナ・アフターコロナの革靴とは?

今までの革靴というと、非常にドレッシーですっきりとした靴が中心だった。こうした革靴はスーツと合わせることを前提に作られたものだが、残念ながらこの種の靴は今後すたれていく運命になるだろう。

先にも説明した通り、このような従来型の革靴の出番が完全になくなることはない。しかし、これから挙げるような革靴でも代用可能なため、従来ほどの市民権は保てなくなるはずだ。

スニーカーの考え方を取り入れた革靴

出典:BEKKU HOMME

従来型の革靴を置き換える最有力候補がこれ。革靴としてはオーソドックスな革素材を使っているものの、カジュアルにも合わせやすい厚底仕様となっている。この「厚底」というのがミソで、スニーカーのようなクッション性を持たせることができる。柔らかい革素材と合わせることで、なるべくストレスフリーな履き心地を実現できるというわけだ。

昨今のビジネスシーンで主流となってきたジャケットスタイルやセットアップスタイルにもマッチし、フォーマルシーンでも難なく使うことが可能だ。

有名なのが「WH」というブランド。ファッションディレクターの干場義雅氏とデザイナーの坪内浩氏が考案し、5万円を超える高価格ながら入荷次第売り切れとなるほどの人気を博している。

もっとも今では低価格化の市場原理がはたらき、この人気に目を付けた他のブランドが同種の靴を展開し始めている。この流れが1万円以下の低価格帯にまで波及すれば、一気に革靴の形態を塗り替える可能性もゼロではないだろう。

実は筆者もこの形態の靴を所有している。ただしWHは高いため、なるべく軽量で耐久性のある中古靴をベースにカスタムした。底材にはクッション性に富んだVIBRAM社製のソールを取り付けたことで、スニーカーと遜色ない履き心地だ。この底材はWHも採用している。

また、ベースの靴にガラスレザー素材のものをセレクトしたため、メンテナンスフリーと雨でも使える利便性を得ることができた。

・中古靴(プラダ・2万円)

・カスタム代 1万円(オールソール)

3万円は少し高いかもしれないが、今後各ブランドからでてくるであろう新商品に期待したい。

スリッポン系

スリッポンとは紐のない革靴のこと。スエードが使われる場合も多い。

これは主にビジネスシ-ンの有力候補となるだろう。日本特有の靴脱ぎ・座敷文化とも相性がいい。

ウィズコロナのビジネスシーンで多いのはジャケットやストレッチ素材のセットアップを使ったスタイルだ。これに従来型の革靴を合わせると浮いてしまうし、なにより履いていてリラックスを感を感じにくくなってしまう。そこで出てくるのがスエード素材のスリッポンで、軽くて柔らかく、それでいて適度にドレッシーさを保つことができる。コロナ以前から一部では注目されていたが、ビジネスウェアの定番になるポテンシャルを秘めているといえるだろう。

有名なのはイタリアのフェランテ。ローファー・スリッポンというジャンルは昔からあるものの、素材が一般的なレザーで履き心地が堅かったり、堅牢な製法で馴染みが遅いなどの欠点があった。しかしフェランテに代表されるような、薄い底周りと柔らかなスエードからなるソフト系スリッポンを出すメーカーは増えており、その流れは低価格帯ブランドにも波及してきているようだ。

まとめ

ここまで、「コロナ禍で革靴はいらなくなるのか」という問いに対して、筆者なりの考えをまとめてみた。皆さんはどうお考えだろうか?

・冠婚葬祭のドレスコードはなくならないため、少なくとも中期的には革靴の出番はなくならない

・従来複数必要だった革靴は、1足で十分になる

・革靴の形態は変わる

従来の革靴は一部を中心に「いいものを長く」という考え方があった。しかし他の分野がそうであるように、今後革靴を取り巻く環境も短期間で大きな変化が起きることもありえる。そのような中で、「最小限のモノで身軽に生活する」という考え方は時代に適応していくためにも一定の合理性がある。これは革靴に限った話ではないだろう。

革靴は安くても1万円以上する、比較的高価な服飾品だ。もしきれいな状態で眠っている革靴をお持ちなら、一度買い取り業者に査定してもらってもいいだろう。

●不要になった靴を手放すには・・・

↓【箱に詰めて送るだけ】靴も得意な買取店。

REGALなどの革靴を売ると買取金額3000円ごとに1000円プレゼント↓


関連記事

TOP